Handl Tyrol社は、4つの生産拠点で、チロルのオリジナルのベーコン、ハム、ソーセージ、ロースト製品を製造しています。1902年に創業し、4世代に引き継がれた同族経営企業で、チロル州ピアンスに本社を構えています。これらのオリジナル加工品は、人気が非常に高くなり、地元を越えて広く知られるようになりました。現在、同社は約600人の従業員を雇用しており、世界中に製品を輸出しています。
製造責任者 ディーター・ロース(Dieter Roos)氏
同社は、ベーコンやソーセージ製品の梱包にGEA包装ラインを多数使用しているため、GEAのエンジニアには、同社とその文化、取り組むべき課題を総合的に理解しています。最新のテクノロジーを使うことは常に同社の哲学の一部であるため、Handl社は当然ながら、プロセスから非効率的な要素を取り除く絶好の機会として今回のアップグレードを利用しました。
例えば、さまざまな包装重量とサイズで製品を包装するので、同社は切替時間を最小限に抑える必要があり、そのためには残留酸素量を一定に保つには調整気相包装(MAP)が必要でした。同社は、個別包装の質を向上したいと考えており、製品処理量を増やす必要がありました。さらに、ベーコンやハムが定期的に立方体の生産ラインに投入されるので、システム全体が使いやすく、アクセス可能で、簡単に掃除できるものでなければなりません。
この新しい GEA PowerPak PLUS 深絞り包装機は、世界中で信頼されている PowerPak 製品の完全再設計バージョンです。GEA は大規模な顧客調査の結果を反映させて、根本的な改造を施しました。目標は、プロセスを簡略化して効率性を向上させる包装システムを構築することでした。
製造責任者 ディーター・ロース氏
この新しい包装システムは、2018年7月に製造に導入され、2シフト制で週に5日間稼働しています。2つまたは4つに仕切られたパックを使ってベーコン製品を包装します。ラインはマルチヘッド計量器、GEA 深絞り包装機、高性能 GEA ラインコンバージャー、重量選別機付き金属探知機で構成されています。「我々はこの機械を構成する準備を整えるために、機械に必ず含めなければならない仕様のリストを作成しました。」とおっしゃっているのは製造責任者ディーター・ロスさん。
この新しい深絞り包装機は、1分間に10ストロークではなく15ストロークの速度で稼働し、パック深さに合わせて自動で調整するので、切替時間を短縮できます。上部と下部のフィルムを簡単にすばやく安全に巻き戻せるので、定期的な製品変更時の時間を節約できます。画期的なフィルム巻き戻し処理により、稼働中の調整が可能になり、パック品質が大幅に改善され、包装上の無駄が75%削減されます。ローラーの巻き込みや張り付きが原因でダウンタイムが発生することもなくなります。ローラーは振動しにくいので、定期保守作業が簡単になります。
「この新しい機械は我々の期待をすべて満たしています。」ディーター・ロースさんは続けます。「セットアップ時間が短縮され、フィルム交換が70%も早くなって簡単になり、包装品質が大幅に改善され、作業員は満足しています。」