Danpo は、スカンジナビアでは最大手の鶏肉加工会社である Scandi Standard の一部です。同グループは、冷蔵鶏肉、冷凍鶏肉、加工鶏肉の販売と市場展開を行っています。約870名の従業員を抱える Danpo は、2000年にセナーユラン県ファーに加工工場を開設し、4つの製造ラインでさまざまな完全調理済み鶏肉製品を製造しています。
Per Ulrik Jørgensen 製品技術マネージャー
ファー工場の Per Ulrik Jørgensen 製品技術マネージャーは、Danpo に30年以上勤務し、製品とプロセスの開発を担当されています。人件費が高い国で働いていると、新たな工場では自動化レベルを最大限に引き出すことが必要不可欠であるとおっしゃっています。「デンマークのような国で新しい製品を開発する場合、少ない労働力で高いキャパシティを確保する必要があります。」
しかし、人件費を最小限に抑えて生産力を向上させようとすると、製品の品質を犠牲にせざるを得ませんでした。熟練したシェフとして食品品質に専念することが Per 氏にとっての第二の天性であり、多くの場合、工場全体で具体的な対策を講じることで、顧客が承知し期待している品質を提供できるとお考えです。Per 氏は、「キャパシティが高い製造ラインを改善する場合は環境を細かく調べる必要があります。」とおっしゃっています。「私たちは新しい設備を選択する際は常に、整然としていて簡単に全体を見渡すことができ、清潔で乾燥した製造ラインを作るためにその設備が適しているかを検討します。弊社の行為に対してお客様に安心していただくことが非常に重要です。」
Per Ulrik Jørgensen 製品技術マネージャー
新しい製造ラインでは、1つのシームレスな完全自動プロセスにおいて、肉挽き、混合、成形、コーティング、調理、加熱、冷凍の工程を経た食肉製品から対象製品を取り出します。プロセス全体のカギとなるのは GEA MaxiFormer で、各空洞を徐々に埋めて完璧な成形を実現する GEA 独自の段階充填システムを特長としています。硬質ドラム設計に独自のノックアウトシステムを組み合わせたこのシステムにより、廃棄量が削減し、充填精度が向上し、優れた形状保持力によって高品質な成形製品を製造でき、クリーニングのためのダウンタイムが短縮され、消費電力を削減することができます。「段階充填機能によって、成形前の食肉の温度がやや高い状態で製造を進められるので、省エネ効果が期待できるということになります。」と Per 氏は続けます。「弊社にとって、これは製造の経済性における重要な革新です。」
Per 氏はさらに、「製造ラインの全設備を GEA にご提供いただいており、弊社は各要素が相互に適合し互換すると確信しています。」とおっしゃっています。これは高速導入を実現し、開始直後からの信頼性を確保する上で重要なことでした。「GEA との協働は最高です。」とおっしゃっていただいております。さらに、「GEA の皆様は私としっかり対話して、私の話を理解してくださいます。24時間対応サービスにより、製造ラインのキャパシティやパフォーマンスを向上させるためのすばやくシンプルなソリューションをご提供いただいております。弊社は60時間の製造シフトを編成しており、オペレーターは、10時間ごとに成形ドラムの迅速交換とコンベヤーの簡易洗浄のみを行います。それ以外の時間、オペレーターはただ各工程の状態とライン全体を監視するだけです。オペレーターはポケットに手をつっこんで何もしないでいいのです。これでしっかりと機能しています。」と締めくくられました。