Midleton Distillery
蒸留業務長 Tommy Keane 氏は、その拡張は、アイリッシュウイスキーカテゴリの目標とする成長を実現するため、過去 25 年間における Jameson の販売で売上が 10 倍になり、またエネルギー節約手段の実施によって製造コストも二酸化炭素排出量も実際に大きな影響を受けることが予想されたため実施した、と述べました。「我々はパートナーとして GEA を選びました。プロセス開発での共同作業がもう 5 年を超えています。また、我々は共に、必要不可欠なアイルランドの伝統とユニークな蒸留酒の特性を保持しつつ、グレーンウイスキーの蒸留を近代化し、調理方法を混ぜ合わせることができました」と、氏は述べています。
(*) 従来のプロセスに対する新しいエネルギー節約と同等 (生産能力拡張時)。
新しいグレーンカラムユニットは、加圧~真空のカスケード反応によるエネルギーカプリングで、真空下で蒸留するよう設定されていました。根拠の確かな技術とはいえ、蒸留酒の性質によっては、広範囲に渡る開発と検証が必要でした。「これは、特定の主要な芳香族成分に対する温度および圧力の影響を弱めるため、研究室およびパイロット規模の条件下で実現されました」と、GEA スポークスマンの David Scheiby は述べています。「その結果、MVR (Mechanical Vapor Recompression: 機械的蒸気再圧縮) による最初の業務用蒸留機で技術的な新しいマイルストーンが実現されました。これは、一種のヒートポンプであり、エネルギーを機械的に回収した後、蒸留塔に戻します。つまり、潜熱を回収・再利用できるほとんど「好循環」に相当するものが形成されるわけです」。
この新しいグレーンウイスキーの蒸留プロセスは、以前の蒸留による生産に代わり、生産能力を 2 倍以上に伸ばしました。「驚くことに、このユニットは、最初の発酵麦芽汁の充填から数時間も経たないうちの「デビュー」戦で、仕様を満たす蒸留酒を作り出しました」と、Tommy Keane 氏は述べています。