Pol's と GEA は、地域の持続可能な農業を支援するパートナーシップの模範となります。
Muzaffer Polat グループの一員である Pol's は、トルコの遠隔地 Ermenek 地域の苦しい農業コミュニティに、収益性の高い農業、雇用、ノウハウという持続可能なインフラを生み出すために 2017年に設立された企業です。
Pol's は、畑から工場まで、地元の生産者や小規模農家と協力し、季節の果物や野菜を栽培・保存するための管理農業の支援と普及に努めています。地域の農家と協力し、さまざまな種類のフリーズドライの果物や野菜を加工し、工業用や商業用のバルクフリーズドライ製品や、消費者のスナックや健康食市場向けにフリーズフレッシュ製品を製造しています。
フリーズドライは、豊作時や生鮮食品の市場が低迷しているときに、廃棄物を減らすための理想的な方法と言えます。この収入の増加は、農村や小規模生産者にとっての生命線であり、貴重な作物や収穫物をただ廃棄するのではなく、確実に活用することができるのです。Pol's が小規模農家を支援する上で重要なのは、果物が収穫され、工場に到着した瞬間から、保管、包装された製品の発売まで、品質にこだわることです。
GEA トルコのマネージングディレクターである Serdar Gez は、「Pol's は創業以来、プロセスと製品品質を最適化し、改善するために大きな前進を遂げてきました。また果物や野菜の凍結乾燥分野における新規参入者から、ヨーロッパの多くの大手顧客に対する主要サプライヤーになるまで、非常に短い期間のうちに成長しました」と語っています。「トルコはイチゴをはじめとするベリー類の主要産地ですが、このような遠隔地で成功するインフラが確立されるのかどうか、業界では疑問視されていました。Pol’s の制御され最適化された農業への注力は、GEA のノウハウと技術とともに、農業が小規模農家と加工部門にとって同様に利益を生むことができることを実証しました。」
Pol's の CEO である Ali Polat は、地元の農業を支援する同社のアプローチについてさらに述べています。「創業以来、私たちは地元の農業を支援し、農家が栽培した最高品質の製品を選ぶよう務めてきました。Pol’s の高性能な凍結乾燥プロセスは、後半に渡るさまざまな製品を生み出し、現在、ドイツやアメリカを中心に16カ国に輸出されています。」
創業以来、私たちは地元の農業を支援し、農家が栽培した最高品質の製品を選ぶよう務めてきました。Pol’s の高性能な凍結乾燥プロセスは、後半に渡るさまざまな製品を生み出し、現在、ドイツやアメリカを中心に16カ国に輸出されています。- Pol's の CEO、Ali Polat
- Pol's の CEO、Ali Polat
多様な製品ポートフォリオ
トルコで唯一、地元の果物や野菜作物の商品化に凍結乾燥技術を活用する企業として、Pol’s は農業の持続可能な発展に貢献し、地域との取り組みを促進し、種からテーブルまで、つまり、消費者と顧客に最も健康的な製品を提供することを使命としています。
さらにトルコのカラマン地方にあるエルメネク工場には、GEA の凍結乾燥装置の設備に加えて、原料受け入れ、洗浄、成形 (キューブ、スライス、顆粒、粉末など)、冷凍、冷凍保管などの前工程ライン一式と、最終製品のバルク＆小分け包装用のソリューションがあります。
エルメネクの施設は、凍結乾燥だけに特化しているわけではありません。イチゴ、チェリー、ブラックベリー、ザクロ、アプリコット、イチジク、リンゴ、オレンジ、レモン、ライム、バナナ、プラム、ブルーベリーなど、さまざまな種類の冷凍フルーツを加工しています。さらに、果物や野菜の粉末や顆粒、厳選されたゴマから作られるタヒニ (ゴマペースト)、フルーツシロップ、Pol’s グルメと呼ばれるジャム類、ヘルヴァルトと呼ばれるエルメネク地方のハルバも製造しています。
Pol's のフリーズドライ製品 (写真：Pol's)
GEA への信頼
GEA はこのほど、トルコのカラマン地方のエルメネクにある 4,000m2 の Pol’s の果物・野菜凍結乾燥施設に GEA RAY® 凍結乾燥装置を納入・設置する 3件目の契約を Pol’s から獲得しました。新しい装置の引き渡しは、2022年半ばを予定しています。
エルメネク工場での GEA 凍結乾燥 システム の 3件の受注は、合計で数百万ユーロに上り、同工場では RAY® 125 を 3台、RAY® 1を 1台稼動させることになります。
RAY® 125 の追加により、Pol’s は凍結乾燥の生産量を年間 200トンから 300トンに増やすことができ、2017年に最初の RAY® 125 と RAY® 1 ユニットが設置されて以来、工場の生産能力は実質 3 倍となります。
GEA Powder & Thermal Separation のセールスマネージャーである Morten Woldsted Petersen (モーテン・ピーターセン) は、「Pol’s の経営陣は、世界的に有名な弊社の凍結乾燥技術が提供する信頼性、堅牢性、高品質な処理に感銘を受けています」と述べています。「もちろん、Pol’s は世界の競合他社の凍結乾燥システムや技術も検討しましたが、しかし、何度も GEA に戻ってきています。それは、新しい機器を導入し、当社の技術やプロセスの専門知識を活用するためです。Pol’s は、最高品質の凍結乾燥の果物や野菜の加工に最適なソリューションを提供するため、私たちに信頼を寄せています。」
ここトルコに GEA の専任担当者がいることは、お客様にとって重要な検討事項です。GEA トルコのマネージングディレクターである Serdar Gez は次のように述べています。「現地にいる GEA の専門家は、今後も Pol's と協力していくことができます。これは、エルメネクの現場が地理的に離れていることを考えると、特に重要なことです。私たちの専門家は環境を理解し、最適なソリューションを提供し、タイムリーなリモートサポートを提供することができます。そして、実現可能な場合には、できる限り短い時間で「現場」に立ち会うことができます。」
GEA RAY® バッチ凍結乾燥機とフリーズドライのイチゴ (写真提供：GEA)
RAY® 125 ユニットは、GEA の RAY® バッチ式凍結乾燥機シリーズで 2 番目に大きなユニットで、果実を取り扱った場合、24時間当たり最大 460kg の生産が可能です。完全自動の連続除氷システムを特徴とする RAY® 125 は、冷凍プラントのエネルギー消費を最小限に抑え、トレイ表面1平方メートルあたりの凍結乾燥能力を最適化し、コンデンサー容量を一定に保つことができるように設計されています。 各バッチの乾燥サイクルを完全にハンズオフでコントロールできるため、本質的にユーザーフレンドリーな使いやすいシステムです。開始するには、オペレーターはドアを閉めてボタンを押すだけです。
GEA の技術は、Pol’s が果物や野菜の凍結乾燥を行うトルコにおけるリーディングカンパニーへと発展するのに貢献してきました。設立からわずか数年で、同社は市場をリードする専門知識と最高品質の製品ポートフォリオを持つ、重要なグローバルメーカーと見なされるようになりました。Pol’s が企業文化の一部としている持続可能性の哲学は、GEA とのパートナーシップの成功とともに、トルコ国内および国際的な他の潜在的生産者からの GEA の凍結乾燥技術への大きな関心を呼び起こしました。
Polat 氏は、Pol’s と GEA の協力について次のように説明しています。「私たちはこの業界に大きな投資をしようと考えており、それを可能にするために、私たちの工場でおそらく最も重要な設備である凍結乾燥機を選ぶ際に、GEAの品質とアフターサービスに信頼を寄せていました。GEA はその信頼を裏切ることなく、現在、私たちはこの美しい旅路を共に歩んでいます。」
私たちはこの業界に大きな投資をしようと考えており、それを可能にするために、私たちの工場でおそらく最も重要な設備である凍結乾燥機を選ぶ際に、GEAの品質とアフターサービスに信頼を寄せていました。GEA はその信頼を裏切ることなく、現在、私たちはこの美しい旅路を共に歩んでいます。- Pol's の CEO、Ali Polat
- Pol's の CEO、Ali Polat
また Pol’s は、新しい施設において凍結乾燥技術を提供するという観点から、GEAと積極的に協議しており、それは現在、トルコのグリーンフィールドサイトでの建設が予定されています。それにより、凍結乾燥だけでなく、その他の Pol’s の製品ラインの生産能力も大幅に向上することになります。
