垂直リフト搭載の GEA 並列搾乳パーラのおかげで時間という貴重な贈り物を取り戻せました

GEA DairyParlor P7550 搾乳

フランスのカリーヌ・アルベスさんとフラビアン・アルベスさんは、乳牛85頭の酪農作業を並列で行っています。これは最近では珍しい形式ですが、すばらしいことです。現在は、新しい 2x8 GEA DairyParlor P7550 に投資したおかげで、外部の支援に頼ることなく作業の高速化という目標を達成しています。この決断により、彼ら自身と彼らの特別な乳牛群にこれが最適であることが証明されました。

起伏のある耕作地、深い松林、城壁のような山々に囲まれたフランス東部のジュラ地方は、ウィンタースポーツ、精密機械産業、農業、酪農業が有名です。この地方で生産された牛乳の大部分が、フランスで最も多く製造されているチーズ「コンテ」の製造に使用されています。

カリーヌ・アルベスさんとフラビアン・アルベスさんは、フランスのロンショモワの郊外で、85頭の成牛の酪農業と子牛の育成業を運営しています。乳牛はモンベリアルド種で、1日に2,100リットルの生乳を生産しており、その生乳は現地のコンテ製造に使用されています。この会社では、2種類の乳牛の生乳だけを使用して低温殺菌されていないチーズを製造しています。その乳牛には、この地方の牧草地で育ち山岳気候に完璧に順応したレッドパイドのモンベリアルド種が含まれています。

人員の問題に明るい兆候を見出す

2017年に生じたアルベス家の事業における人員の変更により、さらに、どうすればその後も仕事量を自分たちだけでこなせるのかという課題も残りました。彼らは新しい搾乳パーラを構築するために GEA DairyParlor P7550 に投資することを選択しました。欧州酪農家クラブが主催するドイツ農場ツアーの中で、これが実際に導入されているのを目の当たりにしたためです。この垂直リフト出口ゲート付き並列型パーラの導入により獲得したものとは?第一に、作りが頑丈で、乳牛の退出が迅速になり、清掃対象エリアが狭く平面で、それによって作業時間が明らかに短縮されます。さらに、厳格なコンテ製造基準を満たすために一部の仕事を手作業で行うことができるパーラが必要でした。

以前は、近接する牛小屋で両方の搾乳セッションが開始される前に夫婦で行う日常作業がありました。具体的には、餌箱を掃除してわらをまいてから、乳牛を搾乳パーラに誘導するという一連の仕事です。現在は、GEA CowMander のクラウドゲートによって乳牛が待機エリアに自動で誘導されます。この加速プロセスのおかげで、フラビアンさんは牛小屋で一人の時間を最大限に活用できます。「待機エリアが広いので、乳牛をそこに移動させておいて、パーラ内で搾乳を行いながら、同時に牛小屋で寝藁を整える作業と清掃作業を行うことができます。これらの業務は分業できるので仕事の時間が大幅に短縮できます。」とフラビアンさんは説明しています。

乳牛の迅速な出入り

乳牛は落ち着いて、広いエントランスを通って待機エリアと搾乳パーラに直接移動し、無理なく隣同士に並びます。乳牛は回転するシーケンスゲートにより横方向に誘導されます。乳牛は交互に、出口ゲートの前方セグメントから首を出します。カリーヌさんは、操作が簡単でアクセスしやすいこと、特に、GEA IQ 搾乳クラスタを取り付けるときに乳房が良く見えることに満足されています。

GEA IQ クラスタ

以前は80頭以上のすべての乳牛の搾乳に、2人がかりで約2.5時間かかっていました。「今では同じ作業を1人で約1時間でこなせます。」- フランス・ロンショモワにある Arbez Dairy のカリーヌ・アルベスさん

- フランス・ロンショモワにある Arbez Dairy のカリーヌ・アルベスさん

カリーヌさんは 2x8 並列型パーラを1段階で反対側に移動させることができます。搾乳クラスタの簡単な操作性と優れたエルゴノミクスにより、ほぼ苦労のない手順がさらに簡単になります。「GEA クラウドゲートのおかげで、この新しいパーラにおける乳牛の進入の同期化が向上し、IQ 搾乳クラスタの取り付けがずいぶん早くなりました。」とカリーヌさんは説明しています。彼女はインデックス作成機能を使用して、次のグループの小さい牛に搾乳ストールの長さを合わせています。ボタンを押すと、解剖学に基づいて設計された出口ゲート前方部がスイングして戻り、牛1頭1頭が理想的な搾乳位置に静かに誘導されます。カリーヌさんの向かい側で、乳牛が穏やかに反すうしています。ボタンをもう一度押すと、GEA DemaTron 搾乳制御装置によって、搾乳後に搾乳クラスタが自動で除去されます。出口ゲートが上昇し、約5秒で乳牛の退出経路ができます。

完璧な搾乳衛生を実現するデザイン

衛生面に関しては、ステンレス鋼製カバーによって、パルセータ、電子部品、搾乳アクセサリのすべてをほこりや乳の飛散からしっかりと保護します。「このデザインは審美的に魅力があるだけでなく、何よりもこのデザインのおかげで掃除が簡単になったのです。」とフラビアンさんは説明しています。実際、ほんの数分で搾乳クラスタと通路をすべて掃除できます。定置洗浄(CIP)搾乳クラスタホルダを使用すると同時に、定期的な徹底洗浄を実施することで、搾乳パーラーの完全衛生基準が保証されます。 

GEA IQ 搾乳クラスタ

「私たちは、頑丈で実績があり信頼性の高い搾乳パーラーを探し求めていました。このパーラーはさらに乳牛をすばやく退出させることができます。GEA 並列型パーラーは、亜鉛めっきが施された耐久性の高い垂直出口ゲートとステンレス鋼製キャビネットが搭載されており、要件をすべて満たしています。」とフラビアンさんはおっしゃっています。

GEA DairyParlor P7550

新しい GEA 搾乳パーラーのすばらしい点は私たちの一人一人がさまざまな作業を同時に行えることです。そのおかげでほかのことも自由に行えますし、一緒に過ごせる自由な時間も増えました。」- フランス・ロンショモワにある Arbez Dairy のフラビアン・アルベスさん

- フランス・ロンショモワにある Arbez Dairy のフラビアン・アルベスさん

卓越した柔軟性

GEA DairyParlor P7550 の特長は、完全自動システムに比べてコストが低いだけでなく、オペレーターにとって重要な柔軟性に優れていることです。拡張が可能で(例:ストールを最大 2 x 50 まで延長できる)、さらに GEA の搾乳クラスタと制御装置の各種製品との互換性もあるので、酪農家の皆様にはビジネスの変化や成長に合わせて多数のオプションをご利用いただけます。

フランスのコンテチーズ

厳しい基準を満たす

コンテは、原産地統制呼称(AOC)の製品で、常に、製造チェーン全体で厳格な基準を満たす高品質の生乳で作られていなければなりません。第一、アルベス家のような酪農家はモンベリアルド種の乳牛に干し草を与えますが、そのためには牧草地1ヘクタール当たり乳牛1.3頭の割合で牧草地を確保しなければなりません。しかも肥料は最小限の量しか使用できないのです。搾乳が完了したら、即座に牛乳を現地の製造拠点に輸送する必要があります。GEA IQ 搾乳クラスタは、その優れたデザインにより、乳質、品質、乳房の健康を最高の状態で維持し、AOC基準に適合するために手動でポストディッピングを行うという酪農家の要求に応えます。
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