同社はその製品の品質と顧客に提供する高水準のサービスを誇りとしています。同社のモットーは「想像可能ならば創造可能」であり、そのレシピライブラリには約60,000に及ぶ風味と抽出物があり、このモットー従っていることは明らかです。実際、地球上のほとんどすべての人間は、人生のある時点でMother Murphy'sが製造した食材原料を味わった経験があります。
家の中心がキッチンであるように、食品風味工場の中心は噴霧乾燥器です。 Mother Murphy'sの工場の噴霧乾燥器は何十年にもわたって称賛に値するサービスを提供してきましたが、交換する時期がきました。グリーンズボロの既存施設の製造能力は限界に達したため、同社は近くに新しい施設を建設して、その製品に対する高い需要を満たすとともに、その特有の市場地位をサポートする運用の柔軟性を高めるために利用可能な最先端の混合・乾燥技術を搭載することを決定しました。
Mother Murphy'sの新しい施設にあるGEA噴霧乾燥器モデルSD-25
Mother Murphy'sのR&DプロジェクトエンジニアMichael Harrison(マイケル・ハリソン)は、過去にGEA機器を使用したことがありました。 マイケルはGEA機器が業界で最高のものであることを知っていました。「噴霧乾燥には、GEA噴霧乾燥器が必須です」と、マイケルは言っています。
GEAの液体・粉末技術部門のAdrian Dee(エイドリアンディー)とRiccardo Piscolla(リカルド・ピスコラ)と協力して検討を進めたマイケルは、必要な容量/製造能力と、特殊製品の少量生産に必要な柔軟性との両方に対応できる2台の非常に異なるGEA噴霧乾燥器:SD-25とはるかに小型のSD-6.3を設置することを決めました。これら噴霧乾燥器のいずれにも定置洗浄(CIP)システムが組み込まれています。これは、Mother Murphy'sが製品変更を毎日最大4回行うために非常に重要なことです。
SD-25は同社が大量生産製品に必要な製造能力拡大を可能にする一方、小型のSD-6.3も重要な役割を果たします。同社の最高執行責任者Robin Connor(ロビン・コナー)は、「カスタムブレンドを注文する顧客により製品に僅かな差異が生じることが多くあるため、多種少量生産・短期製造を行う必要があります」と説明しています。「当社にはスタートアップ製品を扱っている顧客も多く、特定製品のサンプル製造や短期製造が必要です」と、ロビンは述べています。「当社はこれらの顧客にとって非常に良いパートナーです」
GEAは各乾燥機の上流側に高せん断ミキサも供給しました。旧型ミキサでは、原料を上部から搬入する必要があり、粉塵が発生していました。しかしながら、この新型のGEAINLINE FORMULA®高せん断ミキサは、真空下、液面以下で粉末を導入するため、環境は粉塵のない状態に保たれ、原料は瞬時に湿潤状態となり、風味乳剤の混合時間を大幅に短縮します。
- Mother Murphy's工場R&DプロジェクトエンジニアMichael Harrison(マイケル・ハリソン)
R&D Project Engineer, Mother Murphy's
これらの新型噴霧乾燥器は、2021年初旬までにダブルシフトでフル稼働する予定です。Michael Harrison(マイケル・ハリソン)は、これらの乾燥器が工場の容量/製造能力と柔軟性の両方を増加させることになると述べています。「新型噴霧乾燥器は当社の容量/製造能力を約65%引き上げます」。同様に重要な利点は、洗浄と製品切り替え時間が約2時間半からわずか45分に短縮されることです。これは、2019年だけで433の異なる製品を製造した企業にとって非常に重要なことです。「CIP時間の短縮は、当社の事業にとって非常に大きなメリットです」と、マイケルは述べています。「洗浄コストは誰にも請求できません」と同意するのはRobin Connor(ロビン・コナー)です。「当社では連続製造を行うことはあまりありません。当社はドライブレンドされた商品に多くの噴霧乾燥ベースを使用しているため、洗浄時間が非常に重要な要素になります」
リンス回収、化学処理、水緩衝のためのGEAの3つの400ガロンタンク定置洗浄(CIP)システム
- Robin Connor(ロビン・コナー)、Mother Murphy'sのCOO(最高執行責任者)
Chief Operating Officer, Mother Murphy's
また、小型SD-6.3の追加は素晴らしいボーナスです。過去には旧型乾燥機の最小バッチサイズによって制約されていたと、ロビンは言っています。同社は現在、はるかに少量のバッチを処理できるようになっています。「今では、フル生産から期待できる製品と完全に一致するものを初回配合サンプルを顧客に提供できるようになっています。また、特定製品の需要が減少した場合には、製造を大型噴霧乾燥器から小型噴霧乾燥器に切り替えることもできます」
Mother Murphy'sは製品の一貫性を維持することもできるようになりました。これは風味業界で極めて重要な要素です。「当社は以前に使用したものと同様の噴霧器ホイール付き噴霧乾燥器を選択したので、既存製品を差異なく複製することができます」と、述べるのはマイケルです。「これらの噴霧乾燥器は当社に良い結果をもたらしてくれました。」
- Mother Murphy'sのR&DプロジェクトエンジニアMichael Harrison(マイケル・ハリソン)
R&D Project Engineer, Mother Murphy's
マイケルは、GEAの優れたサービスと細部へのこだわりに関する評判を知っていたため、GEAとの協力を熱心に希望していました。「私は以前にGEAと仕事をしたことがあるので、GEAスタッフが非常に専門的で知識が豊富であることを知っていました。GEAプロジェクトマネージャーJim Olson(ジム・オルソン)は全員をまとめ、全員が非常に専門的で忍耐強く、当社のすべての質問に解答してくれ、GEAの知識を当社に伝える上でとても素晴らしい仕事をしました。また、工場全体の単一情報源を確保することも重要でした。当社がさまざまなサプライヤーからのいくつかの異なる部品を調達する代わりに、GEAはそのすべてに対応して、すべてをシームレスにまとめてくれました」
GEAのINLINE FORMULA®高せん断ミキサ(写真右側)の近くに立って噴霧乾燥製品を保持しているMichael Harrison(マイケル・ハリソン)、Christopher Conner(クリストファー・コナー)、Robin Conner(ロビン・コナー)(左から右の順)
Mother Murphy'sの取締役会もGEAと協力できることを嬉しく思っていると、ロビンは言っています。「当社に提供された文書は、すべての会議に参加しなくても、極めて優れた要約を提供してくれました。その情報は当社に非常に理解しやすく、本プロジェクトの進捗状況を最新の状態に保ってくれました」
今、Mother Murphy'sは世界有数の施設を保有しています。この新施設により、同社は製造能力を増加させるとともに柔軟性を向上させ、作業環境を強化し、世界中の顧客により包括的なサービスを提供できるようになりました。「想像可能ならば創造可能」というモットーは依然としてMother Murphy'sに当てはまります。新しいGEAプラントにより、このモットーはこれから何年も変わることはないでしょう。