Quorn Foods は、より地球にやさしい代替・自然食品を求める消費者のニーズ増加に応えるミートフリー食品を幅広く開発するメーカーとして有名です。そんな革新的な業界大手で必要となったのが、ヨークシャー工場(英国)にある冷凍システムの欠点を解消する革新的なソリューションでした。
そこで GEA グラッソ社製変換キット(GGCK)を提案させていただき、受注にこぎつけたのです。当社のエキスパートにはその後、Quorn Foods により定められた10日間という限られた期間で計画的にシャットダウンを行い、生産設備の冷凍能力を向上させる新しい大型コンプレッサーの設置と試運転だけでなく、旧式機器の撤去をも同時に行うという任務が課せられました。
GEA グラッソ社製変換キット(GGCK)
GEA は食品産業向けのハイテク加工・包装・冷凍キット供給におけるスペシャリストとして、割り当てられた時間の半分で作業を完了させることに成功。そのため、Quorn Foods は工場の作業スケジュールや立ち上げ計画を中断することなく生産を再開しています。
GGCK への投資により、Quorn Foods の冷凍能力はさらに7%向上しました。これにより、サイトの効率が向上しただけでなく、エネルギーの節約とカーボンフットプリントの削減にも成功しています。
GEA はまた、Quorn Foods の既存の制御システムにも最新の GEA Omni組み込みパネルを装備。より高度な制御・管理システムが完成し、不安定だった運転がスムーズになりました。
GEA Omni組み込みパネル
GEA のソリューションのおかげで、要求される信頼性の高い冷凍能力が確立されました。GEA グラッソ社製コンプレッサーにより、Quorn Foods のベジタリアン、ヴィーガン、ミートフリー食品の製造において目標に定められていた98%の稼働率を達成すると同時に、電力使用量も29%削減されています。
Quorn Foods のエンジニアリング・サイト・マネージャー、Neal Simmonds(ニール・シモンズ)氏は、他社ではなく GEA との契約締結に至ったのは、「革新的なアイデア」と「既成概念にとらわれないアプローチ」によるものであり、プロジェクトの進行も期待を裏切らず、予定よりも早く生産を再開できるようになった、と話しています。
さらに同氏によると、「当初は欠陥のあるコンプレッサーと同等品の交換を依頼していましたが、GEA からはコスト効率の良い代替ソリューションを紹介していただき、さらに予定より早く納品していただいたので、生産にダウンタイムが生じませんでした。このプロジェクトは大成功ですよ。Quorn は3年以内に投資を回収できます」とのことです。
また、GEA 英国の加熱・冷凍ソリューション部門ビジネス・デベロップメント・マネージャー、Mark Penney(マーク・ペニー)は、「このプロジェクトに参加できて非常に嬉しく思います。結果として Quorn Foods の性能が改善され、工場の寿命が延びたのは、まさにチームワークの賜物です。タイトな納期で多少の不安もありましたが、一流のチームワークのおかげで、納期の半分で完成させることができました」と語っています。
Quorn Foods に設置された GEA グラッソ社変換キットと GEA Omni 組み込みパネル
GEA のエンジニアチームは Quorn のスタッフに一流のトレーニングを提供するだけでなく、PRV のキャリブレーション、機械式安全スイッチのキャリブレーション、モーターベアリングや合体フィルター、オイルセパレーターのサイトグラスの交換といったメンテナンス作業も実施。
GEA が実施したこれら一連の作業のおかげで、Quorn Foods の代替肉食品シリーズはさらに拡大されており、また同社の環境哲学に沿って工場のカーボンフットプリントも継続的に削減されています。