Project Sprint 社: 錠剤の連続製造

黄色い錠剤

Project Sprint 社は医薬品開発、及びそれに続く生産に対応する新世代の工程強化システムを開発する戦略の一環として、当社に主要顧客、サプライヤ、教育機関と提携する機会をもたらしました。

連続打錠とコーティング

OSD (oral solid dosage: 経口固体製剤) の連続生産は、バッチ生産と比較して実装コストの面で大幅なメリットがあります。このメリットは、開発に必要な時間の短縮と薬物の削減、設備のフットプリント、よりシンプルな製品ベースの生産工程、さまざまな工程と製品に対応するよう設定可能な柔軟な設備を通じて実現しています。

このプロジェクトの成果として、以下のものが挙げられます。

  • 統合型連続錠剤生産システムが実用的なプラットフォームであることを証明しました。このプラットフォームは、費用対効果が良い医薬品開発と柔軟かつコンパクトで堅牢な生産プラットフォームの両面で実用的であり、また、時間のスケールアップにより、従来のバッチサイズのスケールアップに伴う技術及びコスト両面の問題が解消されます。
  • オンラインでの製品品質属性の測定を使用した錠剤生産用の統合型連続ブレンド及び直接打錠システムを開発し、実証しました。
  • オンライン測定 (データを同期するデータ管理システムとともに) が明確な滞留時間の配分が設定された工程と連動してアクティブな工程制御と品質保証の両方に必要な情報を提供可能であることを実証しました。
  • 均質のコーティングを実現する連続錠剤コーティングシステムを開発し、実証しました。このコーティングは従来のバッチコーティングよりも優れており、開発中に少量の物質にコーティングするニーズ、生産に必要な能力を提供するニーズの両方に対応しています。

このパートナーシップでは、物理的な製品の流れ、システムから新たに出現した製品が必須の品質仕様を満たしていることを確認するために必要な情報の流れ、この両方の流れを考慮することの価値を強調しました。このテスト作業のきわめて重要な要素は、数多くの徹底的な連続試験でした。この試験では、この技術によって、高品質の製品を長期間にわたってしっかりと製造できることが納得いく形で示されました。

ブレンド工程と錠剤生産の手順とを緊密に結び付けることにより、輸送時及び保管時のブレンド製品の分離に関する懸念の多くを解消できます。つまり、この工程は、特に、現地での低コストの生産方法が新しい市場で必要な場合、幅広い製品の堅牢な生産方法として使用できます。

GSK によるコーティング付着物の分析の結果、新しい ConsiGma™ コーティング装置は既存のコーティング技術よりもより均一な塗料の配分を実現できることが明らかになりました。

ConsiGma 打錠ライン

ConsiGma 打錠ライン

連続直接打錠

統合型直接打錠システムを使用して製造した、濃度 10 ~ 45 % の API を含む錠剤の分析によって、測定された RSD % の内容物の均質性が 0.6 ~ 2.2 % の範囲内にあることが明らかになりました。この値は、必須の仕様内で適切であるとものと判断されました。NIR を使用したブレンド粉末のオンライン分析によって、このデータが物質組成に影響されやすいことが初めに明らかになりました。この結果、物質を封じ込め、一貫した形で NIR に示す斬新な方法が開発されました。また、本プロジェクトは、当社の連続範囲の製品に対応する新しい工程制御プラットフォームを提供しました。

製剤技術の圧縮 b

ConsiGma™ 直接打錠技術

ConsiGma coater

統合型ソリューション

スピードと効率性

当社の統合型 ConsiGma™ システムにより、API 及び添加剤を最終製品のコーティング錠に 40 分足らずで転換できるようになりました。25 及び 50 kg/h のシステム生産能力が提供され、200 kg/h 以上の生産能力が利用できます。
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