有機ランキンサイクルの作動原理は、作動流体をスーパーヒーターに送り込んで蒸発させたのち、まずタービンを通過させてから、コンデンサ熱交換器を通過させて再凝縮するというものです。
ORC モジュールのコンデンサから出た水は、断熱冷却器か乾式空気冷却器の閉回路で外気に熱を放散することにより冷却されます。
ORC モジュールでは、WHRU から送り出された有機分散媒(低沸点・高蒸気圧の有機物)が次の熱交換ステップを経たのち、スーパーヒーターとエバポレーターで蒸発します。そして、この蒸気によって発電機に結合されたタービンが駆動して電気が発生します。
ORC エネルギー回収システムでは経済的な発電が可能なほか、発生した圧縮空気をその他の生産プロセスに回すことができます。
さらに、このソリューションは追加の CO2 を排出しないため、CO2 フットプリント全体の削減に貢献します。
この数年間、エネルギー価格の高騰と CO2 排出量低減の必要性により、すべての産業のエネルギー回収用途の重要性は高まっています。プラントスタックに高温のプロセスガスが投入されると貴重な熱エネルギーが失われますが、電力として簡単に回収または変換できます。産業で発生する廃熱は潜在資源ですが、多くの場合、使われることはありません。
省エネはカーボンフットプリントの削減における重要成功要因です。省エネを実現するためには、生産プロセスからだけでなく、多くの場合利用されずに単に大気中に放出されている高温プロセスガスからの廃熱回収のプロセス効率を改善する必要があります。GEA は信頼性が高く高効率の WHR(廃熱回収)装置を単体、またはガス浄化技術と併せて提供しています。