廃熱回収装置(WHRU)は、生産プロセスやガス浄化プロセスで発生する廃熱を吸収する装置です。この装置には複数の管群が備わっており、その数は必要な冷却温度によって決まります。これらの管には、ガスから高効率で熱を吸収する分散媒が含まれています。
これにより、ORC モジュールを組み合わせた柔軟な構成が可能となり、熱エネルギーを電力やその他の貴重なエネルギー源に変換できるようになります。
熱交換器のプロセスは向流設計になっており、ガス入口部自体は WHRU の上部に、出口は下部に設けられています。分散媒は管群を通過して加熱され、その後 ORC モジュールに送られます。
WHRU が製造プロセスからの粗ガスで作動される場合、消石灰の供給は、管群においてピロ硫酸ナトリウム(Na2S2O7)と重硫酸ナトリウム(NaHSO4)の生成を防止することができます。ボールクリーニングシステム(密閉システムで金属ボールを使用)は、管群での物質の焼き付きを防ぐのに有効であると証明されています。
省エネはカーボンフットプリントの削減における重要成功要因です。省エネを実現するためには、生産プロセスからだけでなく、多くの場合利用されずに単に大気中に放出されている高温プロセスガスからの廃熱回収のプロセス効率を改善する必要があります。GEA は信頼性が高く高効率の WHR(廃熱回収)装置を単体、またはガス浄化技術と併せて提供しています。
エネルギー集約型プロセス産業は、多くの場合、利用されない大量の廃棄物を排出します。しかしながら、その熱エネルギーを利用することは、着実に上昇するエネルギーコスト、企業が競争力を維持していく、ますます厳しくなる環境規制の観点から、経済的にも生態学的にも道理にかないます。GEA は、最も効果的なソリューションであることが実証された ORC (Organic Rankine System:有機ランキンサイクル) 技術を採用したガス浄化・エネルギー回収システムを提供しています。