パッケージ往復圧縮機システム

GEAで製造されるコンプレッサーの大半は、工場出荷前にコンパクトなパッケージユニットに変換されます。コンプレッサー本体および周辺に設置される部品の品揃えは豊富で、必要な構成部品はすべて工場で取り付け済みかつ実績ある技術であるため、請負業者は冷凍プラントの据付作業に100％集中できるという利点があります。

全てのパッケージに共通するのは、GEAの往復運動技術に基づいている点です。この技術は、エネルギーと保守費用の削減に注力するだけでなく、アンモニアなどの自然冷媒を使用することで二酸化炭素排出量を削減することにも貢献します。

往復運動パッケージは、単一あるいは二段階の操作に分けることができます。直接駆動または V ベルト駆動構成は、Vシリーズベースの冷却用コンプレッサーで利用可能です。GEA Grasso 5HP、V HS、V HP、V XHPシリーズは、直接駆動のみに最適化されています。メンテナンス不要のカップリングと組み合わせて周波数制御インバーターをオプションで使用することで、お客様はエネルギーと保守費用とに肯定的な影響を及ぼす機会を得ることができます。

コンプレッサーの設計、特に冷却用途に関連する極めて低いオイルキャリーオーバーは、10ppm未満となる場合もあり、システム要件に応じて、オイルセパレーターの有無にかかわらずコンプレッサーパッケージを構築する選択肢をお客様にもたらします。GEAの高効率オイルセパレーターを使用することで、キャリーオーバーを絶対最小限に抑え、設置場所までの油汚染も減らすことができます。

GEA Grasso VシリーズおよびGEA FES VXシリーズパッケージ

GEA Grasso VシリーズおよびGEA FES VXシリーズパッケージは、第2世代Vシリーズのコンプレッサーをベースに、最大の効率、信頼性、そして最小限の保守に重点を置き、最低の運用コストを保証します。GEA Grasso VシリーズおよびGEA FES VXシリーズの単一および二段階往復圧縮機パッケージは、Vベルト駆動と直接駆動の両構成で、複数のサイズが用意されています。これらは、単一段階で約 +10°C～+35°C (+50°F～+95°F) 、二段階で約 -35°C～+35°C (-31°F～+95°F)の幅広い容量範囲をカバーし、様々な用途に適しています。

GEA Grasso V HS シリーズパッケージ

GEA Grasso V HSパッケージは高速往復圧縮機をベースにしています。このパッケージは、より低い投資でより高い冷却容量を提供します。コンプレッサー速度の比例相関係数、排気量および結果として生じるキャパシティーにより、同じモデルを使用して、キャパシティーを最大25%拡張することができます。

GEA Grasso V XHP シリーズパッケージ

GEA Grasso V XHPコンプレッサーはアンモニアを使用し、最高の効率と二酸化炭素排出量の大幅削減を両立するよう設計されています。最大95°C / 203°Fの水温達成能力と業界最高クラスの効率性を兼ね備え、ヒートポンプシステムに最適な選択肢です。

GEA Grasso V HP シリーズパッケージ

GEA Grasso V HHpシリーズパッケージは、最大設計圧力39 barのアンモニア往復圧縮機を導入しています。これにより、これらのモデルは70°C / 158°Fまでの全温水用途における第一選択肢となり、食品業界をはじめとする様々な産業分野、特に洗浄・加工工程における大半の産業要件を満たしています。

GEA Grasso 5HP シリーズパッケージ

GEA Grasso 5HPパッケージには、冷凍およびヒートポンプ用途に適した4サイズが用意されており、コンパクトな設計と実績ある技術とを組み合わせて、最大の効率性と信頼性を確保します。