鉄鋼業界において、Bischoff によって発明された環状ギャップスクラバーは、ガス浄化装置として使用されると同時に、プロセス全体の流量/圧力制御ユニットとして使用されています。
典型的な用途としては、高炉や製鋼プラントが挙げられます。
環状ギャップスクラバーは通常2段階構成となっています。まず、ガスがプレスクラバーに流れ込み、低速で通過することにより、効率的に冷却されるとともに粗い粉塵が分離されます。
プレスクラバー内には複数のスプレーノズルが設置されており、ここからガスに連続的に水が噴霧されます。それに伴い、ガスの温度が飽和温度まで急速に下がります。
廃水はスクラバーシェルを流れ落ち、第2スクラビングステージの前に排出されます。RS エレメントとの接続管はプレスクラバー下部に設置されています。
第2ステージでは、可変環状ギャップが備わった GEA BISCHOFF RS エレメントを介して細塵が除去されます。RS スクラバーの最も重要な部分は円錐形のエレメントで、油圧シリンダーによって軸方向に調整可能となっており、円錐形のシェルとともに環状のギャップを形成しています。RS エレメントの上流に取り付けられた GEA BISCHOFF のスプレーノズルは中央に配置されており、ここからは片側にのみ噴霧が行われます。
このようにスプレーノズルを配置することで、ガス浄化において必要不可欠な環状ギャップ断面への規則的な配水が保証されるのです。
ガスと水が高乱流域を通過するため、強い相互作用が生じ、優れた除塵効率を得ることができます。不純物を含む廃水は底部に排出され、ガスは下流のデミスタに流れ込み、ここで残った液滴のほとんどが分離されます。
ベンチュリースロートとディスプレーサ (ベンチュリーコーン)を備えた垂直管と、ベンチュリースロートの上にある垂直管内に同心状に配置されたスプレーノズル。
垂直ガス入口部、および側面ガス入口部の上にある管内に同心状に配置された駆動ノズルを有する垂直管または傾斜管。
非鉄冶金産業の枠組みにとどまらない次世代スクラバー。直線流スクラバーは飽和廃ガス中の粉塵や微粒子を除去するために使用します。適応性が高く、ガス流量が変動する中でも調整によって安定したスクラビングが可能なため、エネルギーを節約するとともに効率を上げることができます。
不安定な物質を取り扱う場合でも高い捕集効率を達成できる流量調整可能なスクラバーです。主にガス冷却(水の蒸発による温度低下)やガス浄化(エアロゾルの凝縮と固体不純物の除去)に使用されます。