スクラバー

スクラバーとは気液固接触装置です。対応する相の間に大きな界面面積と高度な乱流が発生するため、効率的にガス流からの微粒子除去、有害物質の吸収、ガスの冷却を行うことができます。 

高炉用の「Bischoff スクラバー」や中小規模の産業用排気流に適した「Wiegand スクラバー」といった世界標準のソリューションはいずれも GEA の発明品です。 

GEA は技術的にも経済的にもお客様に最適なソリューションを提供するため、ラボスケールからフルプロセススケールまで、熱可塑性プラスチックや繊維強化プラスチック（FRP）素材から高合金ステンレス鋼まで、オーダーメードのソリューションを取りそろえています。そのため、GEA の空気浄化ソリューションなら資本支出（CAPEC）/ 営業費（OPEX）を抑えることができるのです。

湿式スクラビング装置ではスクラビング液を使用します。使用するスクラビング液は用途に応じて変化し、水、炭化水素、希釈酸、苛性ソーダ、またはその他の液体と様々です。 

スクラバーの種類と使用するスクラビング媒体は、プロセス固有の要件と適用される排出ガス規制によって決まります。下の表は GEA のスクラバーシリーズの概要、スクラバーを使用する典型的なケース、スクラバー固有の利点をまとめたものです。

湿式スクラバーの代表的な用途としては以下のようなものがあります。

煙道ガス浄化

燃焼や化学製品製造、リサイクル工程で発生する排ガスは、多段式ガス浄化プロセスで処理されます。急冷や吸収・濃縮の段階を経ることにより、ハロゲンやその水素化誘導体、硫黄化合物、アンモニアなどの汚染物質をガスから除去し、生産工程に再利用することができるのです。

プロセスガス浄化

排ガスだけでなく、化学製品製造工程におけるプロセスガスも処理することで、溶剤の再利用や溶剤の補充を減らすことができます。

様々な業界向けのガス処理ライン

GEA の湿式スクラバーシステムは非鉄冶金、化学、石油化学、製薬業、鉄鋼業、セメント、ガラス製造などの産業業界で広く利用されています。

小型ガススクラバー 

GEA の小型ガススクラバーは化学・製薬業界の研究所、パイロットプラント、生産プラントにおける排出ガス処理用に設計されています。このスクラバーはガスの冷却や蒸気の凝縮、汚染物質の吸収、ダストやエアロゾルの分離、その場での化学反応に使用されます。